現役エンジニアからの手紙(第6回):Big Mac Combo and French fly, please 〜アメリカ生活 その3

[コラム]現役エンジニアからの手紙<第6回>

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Teruhito Fukuoka

Big Mac Combo and French fly, please ~アメリカ生活 その3

今でこそ欧米・日本の様々な文化がそれぞれに伝わり、さらにネットで世界が近くなったとはいえ、アメリカは根本的には人種・宗教・気候・風土・言葉・国の成り立ち等々、共通点はほぼないんじゃね? ぐらい全く違う国です。そんな国での生活なので、ささいなことでも失敗や苦労したことが多々ありました。その体験談をいくつか紹介させていただきます。


ではまず、生活するには避けて通れない、食事・食べ物でのエピソードです。

初めてのマクドナルド

アメリカで初めてマクドナルドに行った時、ビッグマックセットを頼もうとしたら、メニューにセットの文字が見当たらず、代わりにCOMBOという表示。ポテト付きかわからなかったけれど、いちいち聞くのも面倒なので、
「ビッグマックCOMBOとポテトM」と注文すると、店員がちょっとけげんそうな顔をして
「ポテトもいるんだな?」と聞くので、「そうだ」と答えたら……
見事に、ポテトが2つ出てきました(笑)。
あ、ちなみにポテトも「フライドポテト」でなく「フレンチフライ」って言います。日本で使っている言葉が必ずしもそのまま英語圏で使われていない一例ですね。

サンドウィッチ

アメリカのファーストフードの定番といえば、ハンバーガー、ホットドッグそしてサンドウィッチ。サンドウィッチ、といっても日本人が一般的にイメージする食パンに具を挟んだものではなく、SUB-WAYとかにあるサブといわれる棒状のパンにいろんな具を挟み込んだもの。
このオーダーが慣れていないとなかなか難しい。
お店にもよりますが、基本的にオーダーメイドなんです。例えばまず、パンの種類を聞かれます。形じゃなくて全粒粉のパンかどうか。次に挟むもので、まずメインをビーフ・チキン・ターキー等から選び、続いてトッピング。レタス・トマト・オニオン・ピクルス、さらにはマヨネーズをかけるかマスタードをかけるか、などなど。
メニューには書いてあるけれど、自分で選んで言う必要があって、経験がないとちょっとハードルが高いです。パンと肉は選ぶ必要がありますが、トッピングをいちいち選んで言うのが面倒くさい時は、一言 “Everything”って言っちゃえば、全部いい感じに入れてくれます。
そうはいっても失敗したことがあって、あるお店でトッピングにHot pepperがあるのですが、それが結構辛い。“Everything”って言うと入っちゃうんで、全部だけどHot pepper抜きと伝えようとして、“Everything without hot pepper” と注文したんですが、見事に通じず食べたら辛かった(苦笑)。
言い方が悪いのか、私の発音の問題かはわからなかったですけど、次からはこう変えました。
 “Everything, but no hot pepper” 
これでバッチリでした。簡潔明瞭に言うのが通じやすい道なのは間違いないですね。

 

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写真:サンドウィッチ屋さんのメニュー

 

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写真:サンドウィッチ(サブ)

ゴボウって英語で何?

ある日、豚汁を作りたくなって、日本の野菜も置いてある、オーガニック系のスーパーに行きました。ゴボウを見つけて、ああよかった売ってるわ、と他の食材と一緒にレジへ持っていくと、レジのお姉さん、ゴボウを見たことがなかったようで “What is this vegetable?” と私に質問!? ゴボウを英語で何て言うかなんて知らず困っていると、後ろに並んでいたおばちゃんも会話に入ってきて、“I’m not sure but it’s a kind of potato, isn’t it?” と助け舟にならないヘルプ(苦笑)。しばらく3人であーでもないこーでもないと会話。結局、iPhoneで調べて“Burdock”だとわかり解決! ゴボウって欧米では食べないんで、知らないんですね。
失敗談というか、売っていてもアメリカ人も知らない単語の話でした。

ごはんと生卵

私の住んでいたところは西海岸ほどではないにせよ、日本食は買うにしろ外食するにせよ、値段と種類を気にしなければ普通に手に入りました。なので、日本食が食べられなくて、という苦労はしませんでしたが、帰国して思ったのは「やっぱり日本で食うごはんはおいしい!」です。
一時帰国した際、ビジネスホテルに泊まったのですが、その朝食の白ごはんがうまかった! 普通のごはんなんですけど、やはり米と水の違いなのかなあ、と思った記憶があります。
また、基本的に生卵は海外では食べてはいけません。卵(正確には殻)についているサルモネラ菌が食中毒の原因になるからです。アメリカでもスーパーで普通に生卵を売っていますが、日本とは殺菌レベルが違うようです。で、不便を生じるのが、生卵が食べられない=卵かけごはんが食べられない、です。ごはんと同じで、たまに無性に卵かけごはんを食べたくなるんですよねえ。同僚の中には、どうしても食べたくて沸騰したお湯に1020ほど生卵をつけて(殺菌して)、卵かけご飯を食べる人がいました。一度、宴会が居酒屋風レストランであって、すき焼きだったんですが、生卵がついてきました。幹事さんは、食べる場合は自己責任でお願いします、って言っていましたね(笑)。
時間の根拠は不明なので、海外で試す場合は自己責任でお願いします。
執筆:福岡輝人 
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