英語になぜ日本語教育が必要なのか
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英語力=日本語力=語学力
語学の達人になるには英語だけ勉強していてはダメ!
語学力の根幹は母国語によって支えられています。まずは日本語の達人になること。そうすれば、広大な日本語力の枠の中で外国語は存分に発展していきます。
どんな語学でもそうなのですが、特別な環境にいない限り、外国語が母国語の域を超えて上達することは、まずありえません。特に10歳を超えると、赤ん坊が母国語を吸収するように語学を習得するのは逆に効率が悪い、という研究結果があるそうです。10歳の語学能力があれば、母国語を通して説明を受け理論立てて言葉を理解し習得するほうが、脳の発達から見ても妥当であり効果的なのだそうです。ですからあすなろでは、日本人教師が文法を、ネイティブ講師が会話部門を担当し、母国語と英語双方向から学習を進めていきます。
活字離れが問題になって久しいですが、年々若い世代の国語力が落ちてきています。これは個人の問題ではなく若者を取り巻く環境のあれやこれが相まって、致し方なく起きている社会現象と言わざるを得ません。
例えば実際の試験の問題で、日本語の長文が読めないのに英語の長文を読みこなせるなんて不可能ですよね。ですから、母国語の衰退は、外国語習得を直接妨げる大きな原因なのです。外国語力を伸ばすには、まず日本語のキャパシティーを出来るだけ大きくしておくことが必須です。そこを無視しての語学習得は、何の意味もありません。あすなろでは折に触れ、日本語力も伸ばしていけるように指導、工夫しています。
小学生高学年~高校生が取り組む、NIE(Newspaper in Education)「新聞を読もう」活動
新聞記事を読み、その要約と感想を書く活動です。これは日本語で行いますが、正しい日本語で正確な文章となるまで何度も教師のチェックが入り、完璧な内容に仕上げるまで書き直しが課せられます。母語の発達は語学習得の礎です。完璧な英語話者になるために、まずは完璧な日本語話者にならなくてはならないとの考えから、週1回のペースでこの取り組みをしています。
詳細、作品例は→ NIE「新聞を読もう」活動
中学2年程度のレベルに達したら、スピーチ大会で実践的訓練
日々学習している語彙、文法、長文読解、会話練習などは、英語話者になるために不可欠な「道具」。これらの「道具」を使いこなし、自分の考えや思いを遺憾なく表現し、他者との意思疎通や意見交換をできてこそ、本当に社会で通用する英語力を身につけたことになります。この「道具を使いこなす実践的訓練」がスピーチ大会です。与えられたトピックに対し、生徒は自分の力で原稿を書き上げ、発表します。生徒の自立と積極性を養う訓練でもあります。
詳細は→ 実践訓練「スピーチ大会」プロジェクト(過去の活動はスピーチ大会記事とFacebookでご覧いただけます)
電子辞書は禁止
小学生から高校生まで生徒全員が、書籍の辞書を引いて自分で単語を調べます。電子辞書よりも書籍の辞書を使っての学習の方が、語彙が増えるとの研究結果に基づき、あすなろでは全員が書籍辞書で勉強しています。